ハワイ旅行 1日目

ハワイから帰ってきました。物凄い疲労で、昨日は帰ってきてから爆睡…。

成田から最寄の空港へのフライトは、今まで体験した中で一番最悪かも…と思えるようなものでした。出発前に機内で一時間半待たされるし、隣に座った外国人のおじさんからは強烈な体臭…。しかもこの季節に半そで…。お願いだから腕を挙げないでーーーーとずっと半べそで願っていました。ほんとに今までで一番強烈だったよ…。
で、機体はかなり揺れるし、耳が痛くなって、痛みが解消されないままずっといるものだから、だんだんこめかみや首のあたりまで痛くなって・・・ずっと頭をかかえていました。で、子どもや赤ん坊は泣き出すし、やっと着陸できるかと思ったら順番待ちでなかなか降りれず。たかだか国内線の短距離でこんなに憂き目に遭うとは…。

でも、行きの飛行機は非常に快適で、スッチー席の前の、非常口付近の席をとれたので、足も伸ばせて快適広々でした。この席に座ると、離着陸時は貴重品も含め、すべての荷物を上に上げなきゃならないというのが面倒なところなんですが、それさえクリアすれば、エコノミーでありながら、かなり広々とスペースを使えます。
一説によればこの座席は「スッチーマニア」が好んで予約したがるらしい。というのも正面に座れば、目が合えば何らかの世間話ができたりと、交流の機会が持てるから…らしいのだけれど真偽のほどは不明です。

ホノルルについて、まず食べに行ったのが「なかむら屋」のオックステール・ラーメン!


ぶつ切りの牛のしっぽが入ったラーメンなのだけれどこれが美味しいのです…。

有名人のサインもたくさん。野村さちよさんのもあったよ…。

どうも時差ぼけでぼんやりしていたので、マッサージにいくことにしました。ジュジュベというサロンの、「クレオパトラ・ラップ」コース!!
これ、以前テレビで、森久美子か誰かがやってたんですが、ミイラ男ばりに体中に包帯みたいなものを巻きつけて代謝を促すというものです。

許可をいただいて店内撮影をしてみました。



極めて不思議な雰囲気の店内です…。部屋の壁の上部がふすまだったり、壁に着物が飾られていたり、シャンデリアがあったり。和洋折衷というのか、でもそんな言葉ではあらわせないような。

こういっては何だけれど、純和風っぽい、小分けにされた室内、それを出ると着物が飾られているというインテリアは、なんとなく、昔の遊郭を思わせるような…いや入ったことないけど…。

まず、お姉さんに、七色のオイルが入った瓶を見せられ、「どの色が一番気になりますか?」と尋ねられました。
これ、どうやら、気になる色は、そのとき自分に足りないエネルギーの色なんだそうです。オレンジを選んだわたしは、腸あたりがよくないということで、黄色を選んだ母は、胃がよくない、ということでした。真偽のほどはともかく、こういうのは東洋医学の考え方なのだそうです。

そのあとはフットバスに入り、足のオイルマッサージをして貰ったのですが、これがまたものすごく気持ちよくて極楽でした…。
それで、身体中に伸縮性のある包帯っぽいものをぐるぐる巻きつけて、顔にもぐるぐる巻かれて、特殊なベッドに横になります。このベッドには翡翠が埋め込まれているらしく、パラマウントベッド(使ったことはないけど)みたいに高さや角度が調節でき、中に埋め込まれた翡翠らしきものが、背中や腰やお尻をごりごり刺激します、、、その動きも単調ではなくて、機械とは思えないほどランダムに動き、腰の高いところとかに石がくるとかなり!痛いんですが、どうやら背骨の矯正にも役立っているという話でした。

ちなみにこれが施術中の様子…これは母の画像ですが、遠目に見ると、包帯ぐるぐる巻きだし、微動だにしないし、なんか死体みたいにも見えたよ…。
ベッドに寝ている最中わたしはぐっすり眠り、起きたとたんものすごい尿意に襲われました。包帯をとってもらって、トイレにいったら、身体がすっきり…。
時差ぼけ解消にもなったし、たった30分ぐらい眠っただけなのに凄くスッキリしました。

外に出るともう夕焼け。ハワイのサンセットは本当にきれい。

この日の夜は「アロハテーブル」というお店で神戸牛ロコモコと、ハワイ料理のプレートを食べました。ハンバーグもソースも美味しかった!!


そのあとはロイヤルハワイアンセンターの二階にあるフードコートで、「アサイボール」を食べました。

アサイー…。ココアの4.5倍、ブルーベリーの約18倍のポリフェノール、レバーの3倍の鉄分、食物繊維やカルシウムも豊富という万能フルーツ…。日本でも食べられるところはあるけど、あまり美味しくなかったり、なんとなく味が薄い気がするので、やっぱりハワイで食べるのが一番いいように思います。

この日は疲れていたのでホテルに帰ってそれでおしまいでした。

ブルータスの心臓/東野圭吾

ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)

ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)

「あなたの子を妊娠したかも」と同じ女に強請られる三人の男が、共謀して女を殺そうとするが、そこに他の作為が混じってきて…という話。今回のキーである康子のファム・ファタールっぷりの恐ろしさがまず目につくけど、わたしには弓絵のほうが恐い女に思えたよ、、、。

さすがに東野圭吾作品なので、破綻がなく安心して最後まで読めます。ただ、緻密な計算に計算を重ねて「つくられた」話、という感じがして、確かに伏線の張り方もその回収もとてもきれいなのだけれど、どこか人間味がないというか、淡白な印象を受ける話です。ここまで伏線張りまくることないのにな〜と。

東野圭吾の男主人公で、こういう「昔の環境を脱出したい」「なりあがりたい」という野心を持ったタイプというのは、どうも感情移入ができません…。今回の主人公は冷徹なロボットオタクの設定ですがどうも好きになれなかった。

カールじいさんの空飛ぶ家

カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD]

カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD]

成田−ホノルル間の飛行機で観ることができました。内容はよくあるファンタジー…可もなく不可もなく。お金を出して観ていたらちょっとがっかりしていたかもしれません。

人体に風船を付けて空を飛ぶという発想はわりと色んな作品で散見される発想で、特に真新しさはないんですが、家に丸ごと風船をつけて飛ばすという大掛かりさは確かに興味を惹かれるものがあります。こういった「風船冒険譚」で一番わたしの中で印象に残ってるのは、『クルタ 夢大陸の子犬』です。調べてみたらあんまり検索に引っかからない…レビューでも酷評されている。当時、凄く面白いと思ったのにな。日本語版の声優陣も、所ジョージに牧瀬理穂、竹中直人と大物ぞろいなのに。

1995年の映画なのでわたしは小学校三年生。ちょうど15年前の、以前にも書いたけれど阪神大震災で祖母の家に避難しているときに、祖母に連れて行って貰った記憶があります。わたしに、ゴールデンレトリバー犬と、オーストラリアという土地への憧れを植えつけた映画です。
ゴールデンレトリバー犬のクルタが、風船つきのバスケットに乗って飛んでいってしまって、そこであれこれ冒険して帰ってくるというだけの話なのだけど、この子犬がとにかくめちゃめちゃ可愛くて、祖母にねだって買って貰ったテレフォンカードを後生大事に持っていた記憶があります。時は流れ、犬よりも猫が好きになり、いま、家には猫がいるわけなのですが…。

クルタがバスケットで冒険をするのにもあこがれて、よく授業中に、わたしも大きいバスケットで旅をしたいなー、それにはあんなものやこんなものを乗せて、テレビやファミコンも乗せて…と夢想してた記憶があります。
妄想の途中で、でもそんなもの乗せたらバスケットが沈むよなー、と我に帰ったりしたのですが、その妄想を現実にしたのが今回の『カールじいさんの空飛ぶ家』なのだと思いました。風船で『家ごと』旅をするという発想は、現実味云々を超越したロマンがあると思う。

ストーリー自体は平凡で、妻だけをみて暮らしていた偏屈な老人が、妻亡き後、孫のような男の子に翻弄され、徐々に明るくなり人とのかかわりを取り戻していく、という話。そこに冒険やら妻の生前の夢やらが絡めてある。

今回の悪役は、今まで善良に見えていた人物ががらりと姿をかえるところが物凄い恐怖で、昔のドラえもんの映画『のび太ドラビアンナイト』を思い出した。善良そうなおじいさんが実は海賊だったというオチで、悪役なら最初から悪役っぽくしてくれーーと思った記憶が・・・。まあでも今回の悪役に限らず、辺境で暮らす冒険家は偏屈で狂信的な人が多いのかもしれないな…。

15年

阪神大震災から15年が経ちます。当時わたしは神戸に住んでいて、小学校三年生でした。明け方、強烈な縦揺れで目が覚めて、親の悲鳴、物が落ちる音、弟の泣き声…そこからの記憶はあんまりありません。思い出すのは、いつも自室でひとりで寝ていたのに、その日はたまたま、具合が悪くて、親と同室で寝ていた、ということ。でも今思えば、それが幸いしたんだろうな…わたしの部屋からリビング、親の部屋へと向かう廊下は、落ちてきた時計と、大破した熱帯魚の水槽でガラスまみれだったから…。

母が語るには、そのときそこまでの異常事態とは思わず、呑気に隣に奥さんと立ち話をしたそうな。それで、外に出てみたら、遠くから黒い煙がたくさん上がってて、これはまずいかも、とやっと認識したとか。テレビは当初つかなかったけれど、そのあとやっとついて、二つに割れた高速道路をみて、あぁ大変なことが起きたんだ…と思ったらしい。

母は当時外科の病院に勤めていたので、閉まってるだろうなーと思いながら車で行ってみたら、怪我をしたひとであふれかえっていたので手伝いを数時間したらしい。父はその間、明石のほうまでいって、会社の人から水を貰ってきたらしい。

その二日後、わたしと弟は、母の実家に預けられました。といっても伊丹は使えないので、車で岡山までいって、迎えに来た祖父と共に飛行機に乗って…。

母の実家は今住んでいる街にあって、わたしは慣れ親しんでいたけれど、当時幼稚園の弟は雪をはじめて知って、到着したのが夜だったのに、どうしても雪で遊ぶとごねていた。

「明日になったら溶けちゃう!絶対溶けちゃう〜!」と…今になっても笑ってしまう、春にならないと雪は溶けないのに!

祖母の家の近くの小学校に二ヶ月ほど通うことになって、全校生徒の前、朝礼で、阪神大震災について話さなきゃいけなくなって、凄くいやだったのを覚えてる。それでも、身内友人全員無事だし二日しか神戸にいなかったのでよくわかりませんとも言えず、それなりに脚色して話をした記憶がある…。転校生とはいえど相応の事情だったので小学校ではみんな優しくしてくれたな…。

いろいろ書くと軽率になりそうだけれど、もうあんなことが起きなければいいなと心から思ってる。あと、15年って長いようで短かった。色んなことがあったな。特に最近は音を立てるぐらい毎日が早いよ…。もう眠らなきゃ。

疲労

もう日曜日の夜…明日は会社です。

先週、とある商品を絶対消化しなくちゃいけなくて、金額があまりに暴力的だったのでみんな死にそうになりながらやってたんですが…打ち合わせのとき、課長が、

「血のおしっこを出してでも、やり遂げてください。」

と発言し、ひえーーーと思いました。血尿って…。実際それは残業しまくって何とか終わったけれど、課のムードはぴりぴりして最悪だったし、連日遅かったので疲れ果ててしまった…。

なんか…寝ても寝ても疲れがとれなくて…。足の裏のツボを押してみたらめちゃめちゃ痛い。ふくらはぎもいたい。肩も。腰も。せなかも。…胃も。別に立ち仕事じゃないのに…。なんとなくだるいし、肌の調子もわるい。かかとがひび割れてる。ネイルも剥げてる。

なんとかしなきゃとおもってとりあえず眠りまくった。今日は16時まで…。オレンジの入浴剤入れてお風呂にゆっくり入った。もうすぐ年末だ。もう少しがんばろう!

ゼロの焦点

面白かった。観てよかった!
本当は『沈まぬ太陽』を観ようと思っていたのだけれど、体力を消耗しそうだったのでやめました。松本清張は好きな作家ですが原作は未見、、、ただ、先入観なしに鑑賞出来たのでかえって良かったかもしれません。

新婚早々に金沢で消息を絶った夫を探して、若妻が奔走するのだけれど、そのうちに夫の隠された一面と、時代に翻弄された女たちの運命を知る…という話。単なる謎解きではなくて、テーマは「時代」だと思うのだけれど、なかなか悲しくて、やるせなくて…。観終わったあと、一緒に観ていた総務のTさん(55歳)は、涙を浮かべて、「今っていい時代なのね」といいました。ゼロの焦点は昭和33年の12月をモデルにしています…丁度わたしの母が生まれたころです。
映画を観る直前まで、今回のボーナスの金額はありえないとか、ぶうぶう二人で文句を言っていたのだけれど、生きるか死ぬかの瀬戸際で、そもそも女性が仕事を持つことすら、誰かの世話がなければ難しかったころに比べると…。


楽しみにしていた広末涼子ですが、メイクのせいかあまり冴えなかったです。やっぱりびっくりするほど色素が薄くて、透明感があるのだけれど、薄いメイクのためにアップでは肌のあらがみえた…。ただ、サザエさんヘア的な髪型もその時代を反映していてすごく良かったし、服装も違和感がなかった。とっくりセーター(タートルネックではない)に、垢抜けないワンピースとか、白のくるぶしソックスとか。昔の、貞淑な奥さん、という感じで。やっぱり昔のメイクって、目元よりも眉毛にポイントを置いていたんだなーと改めて実感しました。マスカラも今より普及していなかったでしょうし。

今回は26歳の、世間知らずな若妻役だったので、そのせいか非常に舌足らずなしゃべり方をしていました。26歳の女性って、今ならわりとしっかりした人も多いのだと思うけれど、ヒロインの禎子は、それこそ「学校を出たてのお嬢さん」にみえたよ。すごく幼く、頼りなさげにみえた…。時代のせいかな?

とにかくすごかったのが中谷美紀で、本当に、ものすごくきれいでした。THE・女優!、、、神がかった美しさで、彫刻みたいだった…一応主演は広末涼子だったのですが、完全に主役を食っていました。きれいだし迫力もあった。

今まで、中谷美紀って、どちらかといえば清楚なイメージで、悪く言えばやせぎすで色気がない、と思っていたのですが、今回は…イメージを一新させるような、超・妖艶な、実業家の妻役でした。メイクも、ばっちり濃いのが似合うと思う。

本当にきれいだったー。骨格レベルできれいというか、顔がちいさくて、首が長かった。可愛い広末も、横に並ぶと鈍くさくて垢抜けない人に見えたもの…。

Tさんが、以前から嫌いだといっていた木村多恵も、やっぱり演技はすごくうまくて…幸薄そうな雰囲気、それでもやさしさと情はある、垢抜けない女性を、ものすごく見事に演じていました。

以下ちょっとネタバレもあります。

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セーラー服を脱がないで。/アーバンギャルド

マイミクさんがこのバンドを紹介してて、気になってyoutubeで検索してみたら…すごい。この気持ち悪さがツボにくる!

PVは、グロテスクなのだけれど凄く面白いです。先生ごめんなさい、ごめんなさいと歌いながら、ボーカルの女の子のセーラー服から見える太ももに血がつたう。月経のイメージ?と思ったら、股間から血まみれのキューピーを出産。そのまま逃げ出したキューピーは巨大化し、守ろうとする男の子たちをなぎ倒して、女の子を襲う…。「先生」が陰湿な無表情で舌なめずりを繰り返すところや、日本刀に女の子が貫かれて大出血するところなんかは、この「先生」に女の子がレイプされる暗喩なのかなー…とか考えていました。巨大化キューピーの中には「先生」が入っていたし。でも自分の産み落としたものに襲われるというのは??自分の産んだ赤ちゃんを殺そうというのは??…あるいは、赤ちゃんであるキューピーと相打ちして血まみれになるのは中絶のイメージなのでしょうか…なんて考えても意味がないのかもしれないけれど、どういう解釈があるのか気になります!

子供じゃないから孤独になれないの 心の場所をさわって
「子供ができるまで孤独に耐えなさい ここは地獄なんだから」