ひとつの嘘

前も日記に書いた二億円のお腹のおじさんが、また飲み会をしようと言い出した。酔っ払ったらちょっと対応するのに疲れてしまう人なので、面倒だな、というのが本心だった。

で、彼は、わたしの同期のひとりを誘いたいから、声をかけておいてね、と。

今日、彼女に打診してみたのだけれど、なんとなく予想通りの反応で、1年半も付き合っていると、望む望まないに関わらず、色んなことが、みえてくるものだな、と思いました。

わたし「Sさんが水曜日飲もうって言っているのだけれど何か用事ある?」
同期「…あっ!うち、何かあった気がするなーなんだったかなー」
わたし「ああ、用事あるのね。ならいいわ、伝えておくからw」
同期「待ってねー、水曜日か!うん、何かあった気がする!なんだったっけ、うーん、」
わたし「あ、いやホントにもういいよ 笑 とりあえず無理なのね。伝えておくからw」

たぶん彼女は、適当な嘘をついていて、
そして、「適当な嘘だな」とわたしが悟ってしまったこと、そして、嘘だと気づきつつも、わたしが「(色んな意味で)もういいよw」と言ったことに、彼女は気づいたんだろうなー。
わたしも、さすがに、もうちょっと上手に嘘をついてほしいなーと思って、半笑いになってしまったから…。
嘘をつくだけでは動揺なんてしない人だとおもうけれど、
それを相手に悟られて、尚、相手がそれに触れない、という状態になったら、幾らなんでも表情に出るだろう。何となくだけれど、目が泳いでいて、いつもよりもっと、早口だなあ、と感じた。

彼女に対して悪い感情は持っていないのだけれど、
こういうとき、どうして、「実はあんまり行きたくないけれど、なんとか回避できないの?」とか、そういう本心を、言ってくれないのかなあ、と思うときがある。それともわたしはそういうのを口に出してしまうから良くないのかな。少なくとも世渡りの面では彼女に完敗だなーと思う。