夏のレクリエーション

年二回の社内行事…。ホテルの宴会場を借り切って行う食事会。二年目の社員は幹事なのだけれど、これがなかなかたいへんで…。たかだか数時間、食事するだけなのに、何でこんなに厄介なんだろ。

その日はわたしの体調が最悪で、今思っても周りにひどい態度をとってしまったなぁと…後悔ばかり。

当日いきなり、同期に、「ビンゴゲームのとき、ガラガラをまわして、読み上げる係をお願い」と頼まれて、あーわかった!と軽く引き受けたんだけど、これが意外に大変で。なんかマジックショーみたいな音楽の中、社員全員の前の壇上に登って、スポットライトががんがん当たる中、出てきた数字を読み上げるんだけど…。さすがに「12でーす」…とか言ってるだけでもだめだし、リーチの人立ってください!とかそれなりに指示もしないといけなくって、緊張はするし、ライトは予想外に熱くてまぶしいし、「早い!」とか、声も飛んでくるし、もう頭がくらくらして…吐きそうで。一応司会は同期の男の子だったんだけど、彼はビンゴゲームの最中は打ち合わせ不足でおろおろしてたので、殆どわたしが取り仕切るような形になって…。
ほんとはこんなことやりたくなかったのに、壇上をおりたら、わたしにこの仕事を依頼した同期が「のりのりだったじゃーん」とか声をかけてきてイラっとした。で、彼女が「あーマジ疲れたー」とか言ってるもんだから、何もしてないくせに…お疲れ様の一言もないのかとまたイライラした。

そのあと疲れはててテーブルでぐったりしてたら、同期の菊野くんが話しかけてきて。「ごめん疲れた」と言ったんだけど通じていなくて、「明日さ〜、どの注文流すの?もう決めた?幾ら手数料落ちるの?」とか、よもやの仕事の仕事をはじめて、もう、もう、耐えられなくて、なんでいまのわたしにそんな話するの??って思って、「ごめん今とても疲れててて ちょっとほうっておいて」と言ってしまった。わたしの隣で同期の天然ちゃんがびっくりしてた。。。

そしたらほかの同期の男の子がきて、「あっちのテーブル、女性が少ないから、幹事の中から女の子あっちにいって接待してきてよ」と言い出した。

わたし「いや、うちら幹事だし。テーブルにいたほうがいいしょ」
同期「でもさー、あっち女性少ないし。楽しませるのも幹事の仕事でしょ?」
わたし「そうかもね。だったらHくん行って来たらどうかな」
同期「いや俺は男だから。。。」
わたし「いや接待に男女関係ないよね わたしホステスじゃないし。わたしは行く必要ないと思ってるし、今回は幹事だからここにいるわ。行く必要があると思うなら、Hくんが行ってきて。」

なんでこんなにいらいらしたんだろ…わかんない。たぶん指図されたことにもイラっとしたんだろうな…わたしはHくんの部下じゃないし。とにかく悲しくて悲しくて涙が浮かんでくるし、いまにも死にそうだった。ほんと、ここにいるだけで苦しいしつらい、と思った。他人の笑い声がかんに障った。なんにも楽しいなんて思えない、なんで他人が笑ってるのかわからない…何も楽しくなんて無い。

…家に帰り着いて、なきながら眠って、朝になったら、やっぱりというか、流血していました。

こういうの言い訳するつもりはないんだけど、でも、これの前日はいつも、いつもの自分では考えられないような言動をしてしまう…。そして確か、先月も泣いた。それでたぶん、そのたび、人を傷つけているんだと思う。今日は、昨日、嫌なことをいってしまった人に謝ったけど、こんなの二度三度と続いたら確実に愛想尽かされるだろなぁと考えた。なにか解決策を探してみなくちゃ・・・。