アマルフィ 女神の報酬

正直そんなに期待せずに観にいってきたのですが、非常に良かったです。イタリアを舞台に、織田裕二演じる外交官が邦人誘拐事件に奔走、しかしこれはただの誘拐ではなく、国際的テロが絡んだ話だった、…という。

美しいイタリアの風景が本当にすばらしい、ローマもアマルフィもぜひ訪れてみたいです。そしてお金をふんだんにかけているのがわかります、安っぽいところがない!サラ・ブライトマンの主題歌も最高。こういった部分に助けられているところもあるかもしれないけれど、見応えのある映画でした。
イタリア語なので何を言っているのかよくわからないし、かといってよっぽどのことがないと字幕を使わないのもよかった。イタリア語がだめな、戸田恵梨香演じる大使館研修生の気持ちになれる。
ローマのホテルの重厚な構造や、クリスマスの街並みも本当に良かったな…。

細かいところは色々突っ込みどころがあったかも。身代金の金額、10万ユーロ(約1330万ぐらい)って安すぎないか…日本の身代金が高すぎるの??今回はそのあたりはあまり肝要な部分ではないのでいいのだけれど、ちょっと違和感でした。


織田裕二はあんまり好きではありません。「オレってかっこいい!」というムードを漂わせている(かのように)みえてしまうところとか、何となくバブル臭いところとか。。。今回の、外交官って設定もいかにもで、木村拓也と同じく、何をやっても織田裕二。という感じがするんだもの。
今作の黒田の、ハードボイルドを気取っている雰囲気や、「孤高のオレ」「破天荒で周囲を驚かせるオレ」…という設定も鼻につく。 ああああーやめてくれー!!と叫びたくなった。でもさすがに演技は上手いんですね…。

ちなみに佐藤浩市の元商社マン役はそれなりにはまっていたと思います。商社マンとか外交官とか、いかにもで、なんかなぁ…と思ってしまったりもしたけれど…。

戸田恵梨香。相変わらず雰囲気があって可愛い!今回は在イタリア日本大使館の研修生という設定なのだけれど、1984年生まれ設定ということで、25歳ぐらいの役なのかしら…。キャラクター設定のせいもあるのだけれど、わがままな小娘。という感じで、役柄はあまりよくなかったかも…。何かと黒田に反発したり、口調が小生意気だったり、不愉快そうな顔をしてたり、ぶーぶー文句をいってたり…なんか勿体無い・・・。声にも違和感。
そして服装が、妙に短パン(ショートパンツとか言うのかしら??それともハーフパンツ??)姿が多くて、なんかもっと、シックな感じのほうがイタリアの風景に合うし、良かったのになー…と思いました。そして大使館でああいう格好でいいのか…研修生だから?他の人はスーツばっかりだったような気がするんだけどな…。
小説を読んだらわかるのかもしれないけれど、大使館に25,6歳ぐらいで勤めるにはどういう経歴が必要なんだろ??あれって公務員なのかなあ…。院卒じゃないとだめなのかな。狭き門ということはわかるんだけどそれにしてはイタリア語があまりに覚束なかったりしてるしなあ…。

天海祐希は、顔立ちもそうだけれど声がいいなぁ…と思いました。雰囲気がある!ただ、夫を亡くした看護師、というよりは、雰囲気が派手すぎて、はじめはホステスの設定なのかと思いました…。藤井に電話をかけて「色々お世話になって…藤井さん・・・」とかなんとか言っているところとか。いかにも資金的援助を受けているかのような…。あの巻き髪がいけないのかな・・・。