東京アリス2,3,4巻

2巻に入って、断然面白くなってきました。OLの有栖川ふうを主役に据えて、4人の女の子たちの恋愛模様を綴っているのだけれど、若干のスイーツ(笑)臭はするものの、ある程度地に足のついたお洒落漫画です。共感できるし、面白い!

主人公のふうが(軽い)アニヲタという設定が色濃くなってきて、とても親近感。。。髪型といい、好きな話題になるとガクっとテンションがあがるところとか…笑 
で、親友の円城寺に、「ふうって、しゃべり方がオタクっぽい。それ、モテないと思う」と指摘されるふうの気持ちがすごくわかる…なぜならつい最近わたしも同期にそれを指摘されたから…笑 でも自分じゃわからないんだよなー…。


なぜかいつもお金のない男の人と付き合ってしまうみずほに、円城寺がいろいろ指南をするところも面白かった。いかにも「モテ本」的な感じだけれど、言ってることも一理ある。

デート服を着てみて、といわれて、みずほはジーンズに重ね着っぽい格好で登場するのだけれど、円城寺は「そんな丈夫そうな女、誰が口説くと思ってんの?」とばっさり…。
大きなバッグにあれこれいらないものを持ち歩くのもダメらしく、バッグはお財布も入らないぐらい小さめで、「わたしのバッグ小さくてお財布入らないんだもん」でOKらしい。まあそのあたりのバブル時代っぽさはともかくとしても、「そんな格好で、そんな大きなバッグで、何があっても一人で生きて行けそうな女にみえる。9センチヒールで頼りなげに歩いて、小さいバッグを持って、男がいて初めて完結する女にならなきゃ」という趣旨の指摘は、納得できるところがありました。

結局みずほはデートに出かけて、円城寺の言うとおり振舞ってみたのだけれど、香水を臭いと言われたり、ノースリーブのワンピを「寒そう」と言われたり、お財布がないことを知った相手の男に、マックに連れて行かれたり…なかなかうまくいかない。で、最終的には、「俺の思ってた子と違うみたい」と振られてしまう。

たぶんその相手は、等身大に付き合える女の子を求めていて、つまりは素の状態のみずほでよかったんだと思うけれど、なかなかうまくいかないものですね…。でも、円城寺みたいな子がいい、という人も多いはずで…つまりは、相手を見ろってことかなあ…。なんだかいろいろ考えてしまう漫画です。