池袋ウエストゲートパーク5・6

灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI (文春文庫)

灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI (文春文庫)

Tさんに借りて読んだ本。昔、第一作目を読んだときは、ストリートギャング?w今時?wって感じで、何となくアンダーグラウンドっぽいことを書いてるだけの小説!と思ってあんまり好きじゃなかった。でも今読んでみると意外に面白くて…。第一作目の発表時からはもう10年ぐらい経ってるんだけど、作品内での時間軸はどうなってるんだろう?
一応マコトは今も二十代らしいのだけれど…でもそんなに若者でもないみたいだ。サザエさん方式かな、それとも…。ともかく、こういった時流を描いた小説は、とにかく時が経つと古くなりがちなので、今第一作目を改めて読んだら、やっぱりあんまり面白いと思えないのかもしれない。というより古いと思ってしまうのかな。

果物屋の息子・マコトが、池袋で起きるあれやこれやの問題を解決していく連作短編集。毎回ストーリーが違うので途中から入っても話はわかります。ニッキー人形の件が一番面白かったかな……。ちょっとテーマが重い短編もあるけれど、あまり深いことを考えずに、エンタメとして楽しむのがいいのかなーと思いました。

毎回のように出てくる美女の描写も楽しみのひとつ。よくこんなに、身体の特徴を毎回違う言葉であらわせるよ…そのわりに顔立ちの表現は少ないから、マコトは、というか石田衣良は、美人よりもナイスバディの女の子が好きなようです。それで、ストリート系の格好というのかはわからないけれど、とにかく露出してて身体にピッタリした服を着た子。

登場人物の中では、クラシック愛好家で、「頭のいい女は皆セクシーだ」なんて言ってのけるマコトもすきなのだけれど、やっぱり安藤崇(キング)に軍配が上がります!ドラマではこれもまたわたしの大好きな窪塚洋介が演じていたけれども、ちょっとキャラが違うような…どちらにしろタカシかっこよすぎ…。


ところで、『灰色のピーターパン』の表紙の男の子がむちゃくちゃ可愛いなぁ、と思って調べたら、この子だったようです。http://www.etrenne.com/models/kotao/index.html これは、コタオくんと読むの??こんなに可愛いのにあまり情報がないから、もどかしいな…。
茶色い髪の毛といい、薄いのか濃いのか絶妙なバランスの顔立ちといい、とにかくかわいいです…。こんな息子がほしいな。


なぜかわたしは、東京に泊まるときはいつも池袋なんです。安くてそこそこ綺麗なお気に入りのホテルがあるからかもしれないし、何度か行っているから、東京の中ではまあ地理がわかるというのもあるかもしれない。たぶん新宿だったら都会過ぎてダメなのだけれど、地理的には便利な場所に泊まりたくて、それで池袋なのかもしれません。池袋はなんとなく安心するし、サンシャインシティも好き。色んな人と池袋を訪れたから、なんだか色々思い出もある街でもあります。