ちはやふる

漫画喫茶にて1巻〜4巻まで一気に読みました。感想は…うーん……いや面白いし、絵も綺麗でアクがないけど、たぶん次巻も漫画喫茶で読むんだろうな、という感じ。

かるたを軸に、恋愛やらを絡めてあるのだけれど、こういう何か特定のスポーツやゲームを主軸にしたものって、本当に難しいなぁと思いました。『スラムダンク』ほどの躍動感はとても望めないし、『三月のライオン』ほどの人間ドラマがあるわけじゃない。絵面的にもどうしても地味になりがち…。かるたをテーマにするという真新しさは確かに凄いし、斬新なのだけれど、でもかるたに特別興味がなければ、ちょっときついような・・・。

いいなぁと思ったのは、絵が綺麗なことと、作者とヒロインの間に距離を感じること。ヒロインを、美人でスタイルがよくてモテて…と、超人に仕立て上げる場合、特に作者がヒロインに自己投影してるようなことがあるととても痛々しくなる。そのうちしっかり書こうと思うけれど、種村有菜あたりはその典型だとおもう。とにかくヒロインに欠点をつけなかったり、人間っぽさがなくなってたり、試練を与えなかったり…たまに欠点があっても、「運動音痴★」とか「数学が苦手★」とかその程度だったりする。

今回のヒロインはモデル並の誰もが振り返る美少女設定なのだけれど、かるた一直線というとんでもない変人ぶりが、その設定をちょっと緩和してる。

確かに面白い…面白いけど、あんまり続きが気になる漫画ではなかったです。