ジュビリー/くるり

トモコが退職して、それでも毎日は滞りなく進んでいる…あらゆるところから彼女の名前が消えて、最初からいなかった人みたいになってる。かわりのきく仕事だから、彼女の仕事は誰かが引き継いで、それで何事もなかったかのように進んでいく…。わたしは、さみしいな、とは思うけども、それでも仕事は滞りなく進めなければいけない。同期とは相変わらずしっくりいかない。楽しい、なんて何も思えない。でも、居心地の悪さとは反対に、数字だけはうまくいってる。
仕事なんだから、それでよしとしなければ…、と思うけど、でもさみしいなあ。楽しいと思えることが、職場に殆どなくなってしまったよ。

上山さん(職場の先輩)は、「学生時代とは違うから、人生を共有することはできない。残された者でがんばるしかない」という。でも1年は、殆ど共有してたんだよなぁ…って思うと。


♪人はそれぞれのLIFE
新しい場所を探して
でも君とは 離れ離れ

陽がくれて みえなくなっても
手をふって 夜になっても


「ジュビリー」は、別れの歌なんだろうけれど、どちらかといえば置いていかれる痛みをうたったものなんだろうなと思う。なのにタイトルはJUBILEE…歓喜、みたいな感じらしい。別れの歌なのだけれど希望が垣間見える、喪失を糧にして、そろそろ行かなきゃ という意思を感じる。くるりの歌の中では、一番好きな歌かもしれないな。


♪ジュビリー 喜びとは
誰かが去る悲しみを
胸に抱きながらあふれた
一粒の雫なんだろう