[雑記」ノルウェイの森、映画化

主人公ワタナベが松山ケンイチと聞いて、これ以上のキャストはあるものか!と思いました。とても嬉しいです。

でも直子役が菊池凛子…?『バベル』のときのムチムチ女子高生役の印象が強くて、精神を病んで自殺する美少女・直子のイメージはどうしても浮かばない…。

改めて考えると、直子役にぴったりな女優ってあまりいないような気がします。時代が時代だから、あんまり現代的な雰囲気じゃない人で…、それで、あまりに健康的すぎるとよくない。蓮佛美沙子あたりなら、何となく想像できるような…今年大学入学らしいので、年齢的にもぴったりだし。あまり知られていないようなのだけれど、清楚で可愛らしくて、ブログを読むととても聡明そうな印象を受ける女優さんです。

もしくは吉高由里子とかもいいな…。
直子は清楚な美少女とされているけれど、草原であれやこれややったり、わりとアグレッシブなところもある人物だし。

緑役の人は画像もあまり見つからず、よくわかりませんでした…個人的には上野樹里だったらピッタリなのにーって思ったりしました。

直子か緑か、というならわたしは断然緑が好きです。あと、男の人は大抵、直子のほうが好きみたいですね。

「私が求めているのは単なるわがままなの。完璧なわがまま。たとえば今私があなたに向って苺のショート・ケーキが食べたいって言うわね、するとあなたは何もかも放りだして走ってそれを買いに行くのよ。そしてはあはあ言いながら帰ってきて 「はいミドリ、苺のショート・ケーキだよ」ってさしだすでしょ、すると私は「ふん、こんなものもう食べたくなくなっちゃったわよ」って言ってそれを窓からぽいと放り投げるの。私が求めてるのはそういうものなの」


ショートケーキを投げる愛…。
なんかこの言葉がすごく印象に残っています。


ノルウェイの森』を読んでいると、昔の大学生は大人っぽかったんだなーと考えてしまいます。何かのコラムで読んだけれど、かつて大学の購買で一番売れていたのは「JJ」だったんだそうな。女子大生たちは必死で背伸びして大人ぶろうとして、ヒールの靴に厚い化粧をして、身体の特徴がわかるような服を着て、盛り場に行って…。それが、今は、カジュアル志向な雑誌が売れていて、「女」を強調することはむしろ悪かのような傾向になっていると。
それで、服装やメイクで背伸びすること、早く大人になろうとすることをやめると、やっぱり内面も幼くなっていく、みたいなコラムだった。確かに納得できるところもあって、「若さ」が絶対的な価値みたいな世の中で、年齢より上にみえることは良くないこと、という風潮があるような気がする…ファッションと内面にどこまで相関性があるのかはわからないけど…。