ぼくの妹/第三話

HDに親が撮り溜めておいてくれたものを一気にみてみる。当初は、大好きなオダギリジョーがあまり好きじゃない長澤まさみと共演、しかも兄妹役!?とギギギ…状態でした。長澤まさみは、ネチャネチャした喋り方があまり好きじゃない。昔はとても可愛いと思ってみていたけれど、最近容姿の点でも迷走してるような気がするし。…とブツブツ言いながら観て見ると意外に長澤まさみが役に合っていて楽しめました…。

前回の『ラスト・フレンズ』の、あんまりハッキリしない、頭のゆるそうな女の子の役に、今回はお金に汚いちゃっかり者…セカチューの頃の、まるで彼女のPVのために用意された映画にばっかり出ているイメージだったのですが、最近はどうにかしたのでしょうか…。汚れ役とまでは言わないけれど、わりとインパクトのあることをしているような気がします。

年齢の離れた妹に翻弄されるオダギリ…殴るときに空振りしたり、今作はかっこわるさ全開…。なんとなく、香椎由宇との結婚生活を妄想させてしまうような 笑
サヤの理屈が通らない性格というのか、かなり女性的で、脚本を考えた人はすごいなーと思ってしまいました。幾ら理詰めで話をしても、最後は「イヤったらイヤなの!」みたいな。こういう人が身近にいたら苦労するだろうなー…。

里子の狡猾な感じとか、あのベッドでのべたべたした、ちょっとかすれた喋り方にはイライラしました。気持ちが悪い…。なんか、もっとインパクトのある、いかにもな美しい女優(水川あさみとか…?)だったら良かったのかもしれません。ケータリングサービス勤務中の所帯じみた感じといい、なんとなく疲れた、野暮ったい雰囲気の漂う人物で、とても色気は感じられなかったから、変に思ったのかもしれません。変な言い方だけれど、日ごろから身なりに気をつかうように見えないし、ああして突如、コトに及ぶようなことになったら、ムダ毛生えてそうだし、すりきれた下着をつけてそうなんだもの…。
多分、わたしがともさかりえを美女だと思えないから、こういう風に感じてしまうんだろうな。これが吉高由里子あたりだったら、あの小悪魔っぽい感じに、ついオダギリがふらついてしまうのもわかる気がするのですが。

千原ジュニアの不気味さがいい味を出していて、次回が楽しみです。オダギリが下水に入るとき、「肌を出すなよ、もし小さい傷でも、ばい菌の棲家では破傷風になりかねないから」というような台詞にゾッとしてしまいました…。そして下水の工事現場に高そうな車(車種とかは、あまり詳しくないのでわからない)で乗り付けるオダギリ…千原ジュニアの神経を逆撫でしてもおかしくないかもしれない…。お金の問題とか格差とか、ちょっと社会問題提起っぽいテイストでもあります。今季は、「白い春」といい、「スマイル」といい、なんとなく重めのドラマが多いような気がします。