銭ゲバ 第八回

あまりドラマを観ないわたしですが、『銭ゲバ』はきちんと毎週観ています。
デトロイト・メタル・シティ』の時とは180度違う、松山ケンイチの凶悪な顔付きが妙にクセになるというか…。それにしても彼はアクの強い役ばっかり…。DMCのときも思ったけれど、女性ファンが減ったりしないものなのでしょうか?いやわたしは好きだけれど…。


今回も金・金・金・・・金に纏わる人間模様、金がないことのやるせなさ、金がないことで変わって行く人たちの姿が生々しいです。

前回の、「言ってくださいよ。世の中は金だって。」の言葉のまま、風太郎は自身の思想を変えません。緑さんは躍起になって「自分が間違っていたことに気づいたの?」だの、「悪行に耐えかねて死ぬの?」だのと問いかけますが、「いえ。やっぱり僕が正しいってことがわかったんですよ」と返す風太郎…。

まあここで、「金が無くても幸せになれる」だの、「やっぱり幸福は金では買えない」だのと風太郎が言い出したら白けてしまうので、わたしとしては彼には初志貫徹(?)してもらいたいな、と…それが正しいのかどうかは別として、思想を貫いて欲しいんです…。

ちなみに『20世紀少年』小泉響子役の木南晴夏ちゃんも出ています!!
小泉響子とは全然違う役柄なのにすごいな…。



ドラマが面白いので、原作の漫画も買ってみました。


お世辞にも綺麗とはいえない線画だけれどそれが妙に雰囲気に合ってます。
原作のほうの風太郎は自分を「化け物」と言いまくるだけあって、かなりの醜男として描かれているみたい…松ケンじゃイケメンすぎるかも。

わたしはピカレスク作品を読んでいるとき、いつも主人公の悪人に移入してしまいます…。いややってることは当然悪いことなんだけれど、それでもその目論見がうまく行ってほしいと応援してしまう…。どうしてなんだろう。
やっぱり、それが一般的には悪いことでも、犯罪でも、何か意思やら思想やらを持った人にはそれを曲げて欲しくないな…とか、考えてしまいます。二次元の世界だからこんなこともいえるのだけれど、ドラマの最終回も、風太郎が自分の罪を悔やんで死んでいくとか、最後に誰かに謝るとか、そんな結末にはしてほしくないです。

しかしお金っていうのはある程度は持っておかないとだめだし、
お金が絡むと変貌する人なんかもいるんだな…と、就職してから思うようになりました。
わたしはお金を扱う仕事をしているので、やっぱりあんまり見たくないようなものを見てしまうことも、たまにあります。

自分自身では、お金は全てではないしお金で買えないものも勿論あるけれど、
それでもお金がないということで折角のタイミングに行動できなかったり、自分の行動の幅が狭まったり、誰かに対して優しくなれないのはいやだと思っています。
結局備えあれば憂いなし…わたしもぼちぼち貯蓄をしなければだめだなと最近考えるようになりました。
さしあたって会社の株を月々15000円ずつ積み立てています!世の中銭ズラ、とまでは言わないけどやっぱり銭も大事にしないと…。